top of page

アクアゲーム体験交流会

「釜石×盛岡 アクアゲーム体験交流会」は、岩手県水泳連盟さんのご協力のもと、講師として水球日本代表の塩田義法選手と小川沙希選手にお越しいただき、アクアゲーム体験をとおして子どもたちに交流を深めていただきました。また、釜石から引率でいらっしゃった冨岡正勝さんからは、震災から現在までのお話をいただきました。

皆さんは水球というスポーツをご覧になったことはありますか。プールの両端にあるゴールにボールをシュートして得点を競う水中のゲームで、常に泳ぎながらボールを奪い合うハードで迫力あふれるスポーツです。今回のアクアゲームとはその水球を少し簡略化したスポーツで、小学校のプール授業などでも行われているものだそうです。普段から水泳に親しんでいる盛岡と釜石の小中学生を対象に親交を深めていただきました。集まった子どもたちはほとんどがアクアゲーム初体験。まずは水中でのパスやドリブルといった基礎的な練習を行います。

アクアゲーム体験は午前と午後に分けて行われました。お昼休憩の後には、自己紹介のレクリエーションを行い、お互いの趣味や頑張っていること、好きなことなどについて教え合いました。紙とペンを用意して、自分の名前から自分にまつわるキーワードをどんどん枝分かれさせて書き込んでいく「マトリクス自己紹介」というゲームで、書いたものをグループごとに発表しました。意外なキーワードで笑いが起ったり、共通の趣味を発見して盛り上がる場面も見られました。

レクの後、盛岡の参加者を対象に冨岡正勝さんの震災から現在までのお話をいただきました。冨岡さんは主に水産の運送を行う株式会社市力とトップ・スイミング・スクールの代表取締役を務めていらっしゃる方です。震災後の事業再建にまつわる苦労話やこれからの目標などについてお話ししてくださいました。お話の最後には、「復興はまだ続くが、ここであきらめるわけにはいかない。社員たちを守らなければという気持ちが自分を支えている。皆さんも何事にも一生懸命取り組んでください。」と子どもたちに語りかけました。

午後は、より実践的な練習や試合も行いました。少し難しくなった練習内容で、なかなか思い通りにならないボールと楽しそうに格闘する子どもたちでした。後半には子どもたちのチーム対講師の先生方での試合もあり、相手が日本代表の選手ということもあってか、はじめは緊張気味の子どもたちでしたが、どんどん積極的なプレーが増え、幾度かシュートを決めることもできました。最後に先生方と高校生でのデモンストレーションがあり、圧巻のプレーを目の当たりにした子どもたちはより水球の魅力に引き込まれた様子でした。

丸一日お疲れ様!最後はさすがに疲れたようでしたが、瞳はきらきらと輝いていました。明日のヒーローは皆さんですよ!

着替えを終えた皆さんは少し眠そうに、観客席から見守っていてくれた保護者さんと帰り支度です。優しい指導と力強いプレーを披露してくださった塩田選手と小川選手のサインもいただきました。三年後の岩手国体では、ここ盛岡市総合プールで水球の試合が行われます。いつか参加者の皆さんの中から、この総合プールで活躍される姿を見られるかもしれませんね。

地域コミュニティ交流支援事業 活動拠点 「ゆいハウス」 岩手県盛岡市本宮5丁目10120号棟 019-613-2340 yui-community@sky.plala.or.jp

2013  Yui-nei Seinan 

bottom of page